【FP執筆】今回の記事は、保険のプロが分かりやすく、評判や事故対応、デメリットや弱点、注意点など、FP視点で客観的にみた評価と、実際の実力はどうなのか??
CMでおなじみの保険の内容を、詳しくレビューしました。
今回も3者対談でお送りします。

内容はどうなんでしょうか?

織田裕二さんと、と女優の宮本茉由さんCMでおなじみです。こちら⇩
内容や評判を詳しくレビューしていこう!

まず、イーデザイン損保ってどんな会社??から、
以下の目次でお送りします。
この記事の目次
イーデザイン損保とは?
CMでも言ってたけど、イーデザイン損保は、東京海上グループの会社だ。
社名:イーデザイン損害保険株式会社(2009年設立)
2009年設立で、自動車保険の販売も2009年からなので、かなり新しい会社だよ。
っていうCMですね。

そう。
ただ、【東京海上グループ】と言っているけど、実際の事故対応を【東京海上】で行ってくれるわけではない。
【東京海上グループと連携し】とは、なっているが
実際の事故対応は、【イーデザイン損保】で行われるので、そこは勘違いしないようにしよう。
じゃあ、さっそく内容をレビューしよう。
イーデザイン損保の内容
イーデザイン損保は、ネット型=ダイレクト系の自動車保険だが、自動車保険として基本的な内容はそろっている。
まずは、自動車保険の基本となる以下の内容がある。
イーデザイン損保の主な補償内容
項 目 | 説 明 |
---|---|
対人賠償保険 | 他人にケガをさせてしまったとき、相手の治療費や慰謝料などを補償する。 (自賠責保険の支払い限度額を超える部分を補償する) |
対物賠償保険 | 相手の自動車や電柱など、他人のものを壊してしまったときの修理費を補償する。 |
人身傷害保険、 搭乗者傷害保険 | 運転者自身や同乗者が死傷したり、仕事を休むことになったときの損害を補償する。 |
車両保険 | 自分の自動車の事故の修理費や、盗難などの損害を補償する。 |
これに加えて、
主な【特約】の補償内容はつぎのとおりだ。
イーデザイン損保の主な【特約】の内容
項 目 | 説 明 |
---|---|
他車運転危険保険 | 一時的に借りたお車で事故を起こしたときを補償する |
弁護士費用等保険 | もらい事故にあったときを補償する |
車両無過失事故の特則 | 追突された等、過失のない事故の場合、車両保険を使っても等級ダウンしない |
対物超過修理費用【特約】 | 相手方の車の修理費が時価額を超えるときを補償する |
女性のお顔手術費用【特約】 | 女性が顔などにケガをして所定の手術をされた場合に、その手術費用を補償 |
育英費用【特約】 | 扶養者が死亡された場合などに、お子さまの育英費用を補償 |
ファミリーバイク【特約】 | ファミリーバイク(原付)で事故を起こしたときを補償する |
個人賠償【特約】 | 自転車による事故をはじめ、日常生活で他人にケガをさせたり他人の財物を壊してしまったときを補償する |
車両全損時諸費用【特約】 | 車が全損となった場合に、廃車や買い替え時の諸費用を補償 |
事故時レンタカー費用【特約】 | 車が修理などで使用できない場合に、レンタカー費用を補償 |
車載身の回り品【特約】 | 車の室内やトランクなどに積載された身の回り品に損害が生じた場合に、修理費などを補償 |
公式HPの内容は⇒こちら。
あとで注意点とかは言うけど、必要な特約は、ほぼ揃っていると思ってもらっていい。
保険料の見積もりは、こちらの公式HPでカンタンに見ることができる。

イーデザイン損保の特徴は?

メリットやデメリットも含めて、特徴としてお伝えするよ!
特徴① 走る距離が短いと保険料が安い!
ネット型自動車保険の特徴だね。
イーデザイン損保でも走行距離が短いと保険料が安い。
ちなみに、イーデザイン損保では、過去1年間の走行距離で契約するんだ。
距離区分は次の6区分だ。
・3,000km以下
・3,000km超5,000km以下
・5,000km超10,000km以下
・10,000km超15,000km以下
・15,000km超20,000km以下
・20,000km超

ソニー損保やアクサダイレクトだと、申告した距離を超えたら、保険会社に連絡して追加保険料を支払うことになっていたけど、
イーデザイン損保だと、申告した距離を超えても、追加料金は発生しない。

そうだね。
これはイーデザイン損保の大きなメリットだ。
特徴② ネット割引=1万円が、2年目以降もずっと続く
これも、大きなメリットだ。
じつは多くのネット型保険のネット割引は、1年目は手厚いけど、2年目~はどんどん割引が小さくなっていくという会社が多い。
ソニー損保やアクサダイレクト、三井ダイレクトなどでもそうで、割引が小さくなっていく。
あと、1万円割引といいつつも、保険料が( )万円以上のときだけ、とか、制限が細かいんだけど、ここを比較すると、
イーデザイン損保は、2年目からもずっと1万円割引というのは分かりやすいね。
あとは、継続していると、【継続割引】や【無事故割引】も加算されて、追加で割引になっていく。
割引が充実しているのが、イーデザイン損保の強みだね。
特徴③ 東京海上が事故対応をするわけではない
CMでは、『東京海上グループのイーデザイン損保♪』と言ってるけれど、実際の事故対応を東京海上が行うわけではない。
【イーデザイン損保の専任担当者が、東京海上グループの高い技術力と専門性を持ったスタッフと連携し】
となっているだけで、
事故の連絡先も、東京海上ではなく、【イーデザイン損保】だ。
ここは勘違いしてはいけない。
特徴④ ファミリーバイク特約が弱い(保障が薄い)
原付バイクの特約で、【ファミリーバイク特約】を検討している人は要注意だ。
イーデザイン損保の【ファミリーバイク特約】には、【自損タイプ(=保障が薄いタイプ)】しかない。
他社の一般的なファミリーバイク特約には、
【人身傷害タイプ】か
【自損タイプ】のどちらかが選べるんだけど、イーデザイン損保には選択肢がなく、自分自身のケガや傷害への保障が薄い【自損タイプ】のみ、になるから気を付けておいてほしい。
注意点であり、デメリットだ。
ファミリーバイク特約【人身傷害タイプ】も選べるようになってほしい。
特徴⑤ 弁護士特約が自動セットがいい
これはかなりいいと思う。
【弁護士特約】は、必須と思う特約だけど、外してもいい、となると、少しでも安くするためについ、外しがちなんだけど、実際に事故後の交渉で弁護士を使いたいケースもよくあるからね。
弁護士特約が自動になっている分、保険料は上がっていると思うけど、保険会社としてのこの考え方には共感します。
特徴⑥ 【女性のお顔手術費用特約】という珍しい特約がある
イーデザイン損保には、【女性のお顔手術費用特約】という珍しい特約がある。
事故で、補償の対象となる女性が顔、頭、首にケガをし、治療で所定の手術をした場合に、【女性のお顔手術費用保険金】として30万円が支払われる、という特約だ。
他社であまり聞かない内容だし、特徴的な特約だよ。
特徴⑦ 事故現場にSECOMが駆け付けてくれる
イーデザイン損保の自動車保険は、事故現場に24時間365日、警備会社(セコム)が駆けつけてきてくれる。

事故する相手はどんな人か分からないからね。
警備会社の人が駆けつけてくれると、特に女性のドライバーなんかは、心強いのではないだろうか。
特徴⑧ 事故現場で、事故の相手方と電話で話をしてくれる

CMでも言ってるね。
事故の時って気持ちもあわてているから、保険会社のコミュニケーターの人と事故の相手方が話をしてくれると、心強いだろう。
特徴⑨ ロードサービス付帯だが、ソニー損保との比較で負ける部分も
すべての契約にロードサービスが無料で、事故や故障など、トラブル時に24時間365日かけつけてくれる。
内容も普通に手厚い。
詳細は、公式HP参照。
ただ、ソニー損保のロードサービスと比較すると負けている部分もあって、
ソニー損保だと、
・帰れなくなったときの現地での宿泊費用【宿泊費用サポート】や、
・トラブル現場から自宅または目的地までの交通費【帰宅費用サポート】
まで出してくれる(ソニー損保公式HPに詳細)けど、
イーデザイン損保では、そこまでの手厚さはないようだ。
情報提供だけ、らしいから、サービス拡大を期待したいね。
イーデザイン損保の評判はどうなのか??
について話しよう。

【自動車保険】が本当に役に立つかどうか??は、
ネットに書かれた細かな口コミ投稿や、保険料だったり、契約手続き、
オリコンの評価ランキング、価格.comのランキング
だったり色々あるけど、
実際の【事故対応の満足度】が大きいのでは??、
という視点から、ここでは【事故対応の満足度】についての、外部評価機関のランキングを転記した。
J.D.パワー2019年自動車保険【事故対応】満足度調査
順位 | 保険会社名 | 点数(1,000満点) |
---|---|---|
1位 | ソニー損保 | 724 |
2位 | イーデザイン損保 | 719 |
3位 | 損保ジャパン | 706 |
4位 | 東京海上日動 | 697 |
5位 | セゾン自動車火災 | 694 |
6位 | 三井住友海上 | 687 |
7位 | AIG損保 | 682 |
8位 | あいおいニッセイ同和損保 | 677 |
9位 | アクサダイレクト | 668 |
10位 | チューリッヒ | 662 |
11位 | 三井ダイレクト損保 | 656 |
12位 | SBI損保 | 650 |
J.D. パワー 2019年自動車保険事故対応満足度調査 より
イーデザイン損保の、評価ランキングは、2位だ。
ソニー損保には、わずかに及ばなかったが、2009年からのスタートでこのランキングはすごいと思う。
本家の東京海上を抑えての2位だからね。
ちなみに、J.D.パワーというのは、こんな会社だ。
日本国内では1990年から事業をスタートし、CSに関する調査やコンサルティングを行っている。
顧客満足度の調査を専門にしている会社の評価だから、社内評価よりも客観的にみていると思う。
まとめ & その他

・東京海上が事故対応をするわけではない。
・走行距離が短い人は安い。
・申告した距離を超えても、追加料金を支払わなくてもいい。
・全ての契約に【弁護士特約】が付いている。
・【女性のお顔手術費用特約】という特約が珍しい。
・2年目以降もずっとインターネット割引1万円がきく。
・事故対応なども含めて、自動車保険の基本的な内容はそろっている。
・ロードサービスでソニー損保に負ける部分もある。
・事故現場にセコムが来てくれる。
・事故現場で、保険会社のコールセンターの人が事故の相手方と直接話をしてくれる。
・ファミリーバイク特約は【自損タイプ】しかないから要注意。
・外部評価の事故満足度ランキングは高い。
・【メディカルコールサービス】といって、日常生活での身体の不調や悩みも相談できる。
ここまで特徴を見てきたけど、ソニー損保に迫る勢いで、内容も、かなり手厚く、保険料も安く、事故の満足度ランキングも高かった。
自動車保険のプロの目線から見ても、特段、大きなデメリットは見当たらない。
唯一、大きなデメリットをいうと、
(イーデザイン損保だけでなく、ネット型自動車保険に共通する話ではあるが)
事故の初期対応が24時間365日でない(※受付は24時間)くらいだ。
ただ、イーデザイン損保では、【24時間事故受付、その日のうちに初期対応】となっているから、ほぼ不安はないと思われる。
保険料に納得しているなら、決めて問題ないと思うよ


自動車保険の販売資格と上級資格(損害保険プランナー)を保有する筆者が、厳選した評価ポイントをもとに本気で書いたレビューです。
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イーデザイン損保は、ネット型ということで保険料は安いです。
実際に、東京海上などの大手代理店系と比較すると、保険料が半額くらいになることも。
でも。

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