【FP執筆】今回の記事は、保険料が高い!という口コミも多い、この保険!
更新の案内が来たけど実際どうなのか??
FP視点で客観的にみた実力や、保障(補償)内容の評価や事故対応、デメリットや弱点、注意点など、詳しくレビューしました。
今回も3者対談でお送りします。

何だか地味なイメージ。
保険の内容はどうなんでしょうか?

内容や評判を詳しくレビューしていこう!

まず、あいおいニッセイ同和ってどんな会社??から、
以下の目次でお送りします。
この記事の目次
あいおいニッセイ同和とは?
会社について、再確認しておこう。
社名:あいおいニッセイ同和損害保険株式会社(1918年設立)
この会社も含めて、損害保険会社はいろいろ合併をしている。
あいおいニッセイ同和は、
2010年に【あいおい損保】と【ニッセイ同和損保】が合併して、
【あいおいニッセイ同和損害保険】という社名になっているよ。
そして、あいおいニッセイ同和は、三井住友海上と一緒に、【MS&ADインシュアランスグループ】を構成している。
東京海上、SOMPOホールディングスと並ぶ、三メガ損保のひとつだね。
会社概要を詳しく見たければ、公式HPを参照してほしい。
じゃあ、さっそく自動車保険の内容をレビューしよう。
あいおいニッセイ同和の自動車保険の内容
大手の代理店型の自動車保険でもあり、基本的な内容はそろっている。

まずは、自動車保険の基本となる以下の内容がある。
あいおいニッセイ同和の自動車保険の主な補償内容
項 目 | 説 明 |
---|---|
対人賠償保険 | 他人にケガをさせてしまったとき、相手の治療費や慰謝料などを補償する。 (自賠責保険の支払い限度額を超える部分を補償する) |
対物賠償保険 | 相手の自動車や電柱など、他人のものを壊してしまったときの修理費を補償する。 |
人身傷害保険、 搭乗者傷害保険 | 運転者自身や同乗者が死傷したり、仕事を休むことになったときの損害を補償する。 |
車両保険 | 自分の自動車の事故の修理費や、盗難などの損害を補償する。 |
これに加えて、
おもな【特約】の補償内容はつぎのとおりだ。
あいおいニッセイ同和の自動車保険のおもな【特約】の内容
項 目 | 説 明 |
---|---|
対物超過修理費用【特約】 | 相手方の車の修理費が時価額を超えるときを補償する |
他車運転【特約】 | 一時的に借りた車で事故を起こしたときを補償する |
対歩行者等傷害【特約】 | 歩行中や自転車の方を死亡か入院させた場合に、相手方の過失部分を含んだ損害の額を補償する。 |
弁護士費用(自動車事故型)【特約】 | もらい事故にあったときを補償する |
弁護士費用(自動車・日常生活事故型)【特約】 | もらい事故にあったとき(日常事故も含む)を補償する |
日常生活賠償【特約】 | 自転車による事故をはじめ、日常生活で他人にケガをさせたり他人の財物を壊してしまったときを補償する |
車内外身の回り品【特約】 | 契約の車で外出中や日常保管中に、事故で身の回り品の損害に対して、1事故につき30万円を限度に、保険金が支払われる。 |
ファミリーバイク【特約】 | ファミリーバイク(原付)で事故を起こしたときを補償する |
不正アクセス・車両の欠陥等による事故の被害者救済費用【特約】 | 不正アクセス(ハッキングなど)や車の欠陥などを原因とする、損害賠償責任がない事故でも、被害者を救済するための費用が支払われる。 |
心神喪失等による事故の被害者救済費用【特約】 | 認知症の家族の運転など運転者が責任無能力者のため損害賠償責任がない場合でも、被害者を救済するための費用が支払われる。 |
地震・噴火・津波「車両全損時定額払」【特約】 | 地震・噴火・津波により、特約で定める全損となった場合に、定額で50万円が支払われる。 |
車両保険無過失事故【特約】 | 追突された等、過失のない事故の場合、車両保険を使っても等級ダウンしない |
ドライブレコーダーによる事故発生の通知等に関する【特約】 | ドライブレコーダーを用いた先進的な各種サービスが受けられる |
公式HPの内容は⇒こちら。
あいおいニッセイ同和・自動車保険の見積もり
ここの公式サイトで見積もりをシミュレーションできる。
ただ、他社も含めて見積もりするなら、こういったサイトもおススメ⇩
あいおいニッセイ同和の自動車保険の特徴は?

メリットやデメリットも含めて、特徴としてお伝えするよ!
特徴① I’m ZIDANサービス、事故対応に力を入れている
あいおいニッセイは、【I’m ZIDAN】というサービス名称で、事故対応に力を入れているようだ。
24時間365日の対応で、夜間・休日も社員が対応するから、平日と変わらない対応を行ってくれるとのこと。
参考に公式動画をリンクしておきます⇩
深夜でも支払い可否の判断とか、示談交渉をしてくれる、というのは業界初らしいから、これは大きな強みだと思う。
特徴② ロードサービスや、事故対応は24時間・365日対応
ロードサービスや、事故対応は24時間・365日対応。
ダイレクト系のように、事故受付は24時間だけど対応は20時まで、といったスキマもないのが安心だ。
特徴③ 事故現場の警備会社の駆け付けサービスはない
ソニー損保や損保ジャパンだと、SECOMやALSOKといった警備会社が駆けつけてくれるが、あいおいニッセイ同和の自動車保険には、残念ながら、そのようなサービスは付いていない。
もちろん、ロードサービスは来てくれるが、ここは他社に負けるところだ。
特徴④ 対歩行者等傷害特約が珍しい
あいおいニッセイ同和の自動車保険には、【対歩行者等傷害特約】という珍しい特約がある。


この責任割合に応じて支払わなければならないんだけど。
例えば、相手側=90、当方=10
といった、ほとんど相手側が悪かったような状況の場合、こちら側の過失割合は1割だから1割しか出す必要はないんだけど、
相手が歩行者や自転車だと保険に入っていないことが多くて、事故解決がスムーズにいかないことが多かったりする。
相手側の死亡や入院のときだけだけど、相手の過失部分まで支払ってあげられる、という相手側にとって優しい特約なんだよ。

特徴⑤【ドライブレコーダー特約】が充実している

・ドライブレコーダーは、850円/月で借りられる。
・もし事故とかで大きな衝撃があった時は、自動で、事故の映像データを保険会社に送信して、事故連絡をしてくれるんだ。
事故連絡をしてくれるだけでなくて、ドラレコの端末を通じて保険会社の人から話しかけて来てくれるんだ。
こちらから連絡しなくても、保険会社の事故センターから、『大丈夫ですか??』って話しかけてきてくれるサービスだ。
詳しく見たい人は、公式サイトを参照。
自動車保険も、進化している。
もしもの時を考えると、これはかなり安心感だと思うよ。

それから、安全運転のスコアが採点されて、点数が高かったら来年の更新の時に保険料が割引になったり、
毎月、【運転診断レポート】を見れたり、
【安全運転支援アラート】といって、運転中にドラレコが、色々しゃべってくれて、
速度超過とか、急発進、急加速・前方車両への接近とかを、注意してくれるんだ。

あと、【見守りサービス】といって、登録した家族に事故の情報を連絡してくれたりする。
色々な機能が付いているんだ。
損保ジャパンにも、月々850円で【ドラレコ特約】があるけど、ここまで手厚くはない。
この手厚さは、あいおいニッセイ同和の強みだと思う。
デメリットは、前方しか録画できないことかな。
後方録画は専用サイトで買えるらしいけど。
全方向を撮影する機種も選べるようになることを期待したい。

特徴⑥ 3年契約などの長期契約ができる
あいおいニッセイ同和や東京海上のような代理店系の自動車保険は【3年契約】といった長期契約ができる。
(ちなみにダイレクト系は1年契約しかできない)

特徴⑦ 代理店のサポートが受けられる
あいおいニッセイ同和のような代理店型の自動車保険は、契約時の書類作成や、途中で自動車を買い替えたり、保障内容を変える時など、代理店のサポートが受けられる。
逆に担当代理店のサポートが弱いと、魅力も薄くなってしまうといえる。
特徴⑧【継続手続特約】のサービスがある


こういったサポートも強みだね。
あいおいニッセイ同和の自動車保険の評判はどうなのか??
について話しよう。

【自動車保険】が本当に役に立つかどうか??は、
ネットに書かれた細かな口コミや、保険料だったり、契約手続きだったり色々あるけど、
実際の【事故対応の満足度】が大きいのでは??、という視点から、
【事故対応の満足度】についての、外部評価機関のランキングを転記した。
J.D.パワー2019年自動車保険【事故対応】満足度調査
順位 | 保険会社名 | 点数(1,000満点) |
---|---|---|
1位 | ソニー損保 | 724 |
2位 | イーデザイン損保 | 719 |
3位 | 損保ジャパン | 706 |
4位 | 東京海上日動 | 697 |
5位 | セゾン自動車火災 | 694 |
6位 | 三井住友海上 | 687 |
7位 | AIG損保 | 682 |
8位 | あいおいニッセイ同和損保 | 677 |
9位 | アクサダイレクト | 668 |
10位 | チューリッヒ | 662 |
11位 | 三井ダイレクト損保 | 656 |
12位 | SBI損保 | 650 |
J.D. パワー 2019年自動車保険事故対応満足度調査 より
あいおいニッセイ同和の自動車保険の、評価ランキングは、8位だ。
もちろんこれが全てではないと思うけど、ダイレクト系のソニー損保とイーデザイン損保にも負けてしまっていて、大手代理店型の保険では最下位だから、お世辞にも、高いとは言えない。
外部評価が低いのは残念なところだ。
ちなみに、ここで紹介した【J.D.パワー】というのは、こんな会社だ。
日本国内では1990年から事業をスタートし、CSに関する調査やコンサルティングを行っている。
顧客満足度の調査を専門にしている会社の評価だから、社内評価よりも客観的にみていると思う。
まとめ & その他

・I’m ZIDANというサービスで事故対応に力を入れている。
・事故対応なども含めて、自動車保険の基本的な内容はそろっている。
・長期契約の取扱い、更新サポートなど、代理店型の自動車保険特有の強みがある。
・選べる特約の種類や補償内容も手厚い。
・ドライブレコーダー特約が充実。ドラレコでの通話や割引サービスがある。
・サポート力は担当代理店次第。サポートが弱いと思うならば、せっかく、あいおいニッセイ同和で契約しているメリットは薄い。
代理店が頼りになるとか、ドラレコの内容に魅力を感じるなら、おススメしたい会社だ。
・代理店のサポートがあまり期待できない、とか、
・ドライブレコーダーも特に不要、
なら、いっそ他の保険会社を比較してもよいと思う。

ソニー損保などで比較すると、半分くらいになることも多いです。
でも。

自動車保険の販売資格と上級資格(損害保険プランナー)を保有する筆者が、厳選した評価ポイントをもとに本気で書いたレビューです。
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読んでいただき、ありがとうございました。