女優の本田翼さんCMでおなじみですが、評判や事故対応、デメリットや弱点、注意点などないのか?
FP視点で客観的にみた評判と、商品内容を詳しくレビューしました。
今回も3者対談でお送りします。

ネット型自動車保険のひとつだ。
ダイレクト型だから、保険料も安いと思いますが、内容はどうなんでしょうか?

こちらのCM⇩

まず、三井ダイレクト損保ってどんな会社??から、
以下の目次でお送りします。
この記事の目次
三井ダイレクト損保とは?
社名:三井ダイレクト損害保険株式会社
設立:1999年
三井ダイレクト損保は、三井住友海上火災保険(株)、あいおいニッセイ同和損害保険(株)を中核とするMS&ADインシュアランスグループだ。
MS&ADインシュアランスグループというのは、日本国内のすべての保険種目で、国内シェア1位(2018年度、正味収入保険料ベース)、という巨大グループなんだよ。
三井住友海上と、あいおいニッセイ同和を含んでいるから大手の安心感があるね。
ちなみに、今回レビューする【自動車保険】は、2000年から販売している。

じゃあ、さっそく内容をレビューしよう。
三井ダイレクト損保・自動車保険の内容
ダイレクト系の自動車保険だが、自動車保険として基本的な内容はそろっている。
まずは、自動車保険の基本となる以下の内容がある。
三井ダイレクト損保・自動車保険の主な補償内容
項 目 | 説 明 |
---|---|
対人賠償保険 | 他人にケガをさせてしまったとき、相手の治療費や慰謝料などを補償する。 (自賠責保険の支払い限度額を超える部分を補償する) |
対物賠償保険 | 相手の自動車や電柱など、他人のものを壊してしまったときの修理費を補償する。 |
人身傷害保険、 搭乗者傷害保険 | 運転者自身や同乗者が死傷したり、仕事を休むことになったときの損害を補償する。 |
車両保険 | 自分の自動車の事故の修理費や、盗難などの損害を補償する。 |
これに加えて、
主な【特約】の補償内容はつぎのとおりだ。
三井ダイレクト損保・自動車保険の主な特約内容
項 目 | 説 明 |
---|---|
自転車賠償【特約】 | 記名被保険者や家族が自転車事故により、他人を死傷させてしまったり、他人の物を壊してしまったときに保険金が支払われる。 |
ファミリー傷害【特約】 | ご家族の方がおケガで入院または通院をされた場合に保険金をお支払いします |
弁護士費用補償【特約】 | もらい事故にあったときを補償する |
ファミリーバイク【特約】 | ファミリーバイク(原付)で事故を起こしたときを補償する |
対物超過修理費用補償【特約】 | 相手方の車の修理費が時価額を超えるときを補償する |
他車運転【特約】(自動セット) | 一時的に借りたお車で事故を起こしたときを補償する |
公式HPの内容は⇒こちら。

三井ダイレクト損保・自動車保険の特徴は?

メリットやデメリットも含めて、特徴としてお伝えするよ!
特徴① 走る距離が短いと保険料が安い!
ネット型自動車保険は、ほとんどこれだが、三井ダイレクトでも走行距離が短いと保険料が安い。
ちなみに三井ダイレクトでは、過去1年間の走行距離で契約するんだ。
距離区分は次の8区分だ。
・3,000Km以下
・5,000Km以下
・7,000Km以下
・10,000Km以下
・12,000Km以下
・15,000Km以下
・20,000Km以下
・20,000Km超

ソニー損保やアクサダイレクトだと、申告した距離を超えたら、保険会社に連絡して追加保険料を支払うことになっているが、三井ダイレクト損保だと、申告した距離を超えても、追加料金は発生しない。
だって、過去の距離を申告してるわけだから。
これは大きなメリットだ。
超えてもいいというのは、気持ち的に楽だと思う。

特徴② 初年度インターネット割引は、最大で1万円。一律ではない
三井ダイレクトで新しく契約するひと(他社からの乗り換えも含めて)には、新規インターネット割引として、保険料が最高で1万円が割引になるんだけど、一律1万円の割引ではないんだ。
保険料による。
具体的には以下の表のようになっている。
三井ダイレクト自動車の初年度のインターネット割引の金額
初年度のネット割引額 | 年間保険料 |
---|---|
10,000円割引 | 60,000円以上 |
7,000円割引 | 40,000円以上、60,000円未満 |
4,000円割引 | 40,000円未満 |
1万円の割引になるのは、年間の保険料が6万円以上の場合だけ。
あと、この割引は初年度のみ、だ。2年目以降は、割引額が下がってしまう。
特徴③ 2年目以降は、割引額が少なくなる
インターネット割引が大きいのは初年度だけだ。
2年目以降のインターネット割引は、3000円、と少なくなってしまう。
ソニー損保やアクサダイレクトと同じように、2年目以降の割引は薄くなるね。
なので、初めて三井ダイレクトに契約する人は、かなり安く感じるけど、2年以降はそうでもなかったりするよ。
特徴④ 個人賠償特約はなく、自転車の賠償特約だけ
【個人賠償特約】を用意している自動車保険は多いが、三井ダイレクトは、ちょっと特殊だ、というか、【個人賠償特約】はない。
そのかわり、【自転車賠償特約】という名前で用意している。
【自転車賠償特約】だから、自転車での賠償責任しかカバーしないんだ。
本人と家族全員をカバーはしているけど、それ以外の日常生活の事故での賠償はカバーしていないから、注意がいるよ。
特徴⑤ クラブオフ会員。宿泊やレジャーの優待特典が受けられる
三井ダイレクトの契約者は、【クラブオフ】といって、グルメや宿泊、レジャー施設が優待で受けられるんだ。
そして契約2年目や3年目からは会員ランクが上がって、優待特典が大きくなるらしい。
クラブオフは、ソニー損保やチューリッヒ生命の保険などでも付いているけど、三井ダイレクトにも付いている。旅行やレジャーをおトクに楽しめるみたいだ。
詳しくは、こちらの公式ページを確認してほしい。
特徴⑥ 契約者向けのアプリがいい
三井ダイレクトは、ネット型保険ということもあって、スマホのアプリにも力を入れている。
スマホの契約者アプリで、事故の連絡、継続手続き、クラブオフの優待も楽に手続きできる。
特徴⑦ ロードサービスの宿泊費がでないという弱点
ロードサービスで少し弱点がある。
遠方で事故してしまい、帰宅できなくなったときの、宿泊代は出ないんだ。
ソニー損保やアクサダイレクトでは、宿泊費も出してくれたりする。
これは弱みの部分だから、三井ダイレクト損保でも、拡充してほしい所だ。
特徴⑧ 事故現場に駆け付けサービスはない
ソニー損保や、おとなの自動車保険、イーデザイン損保などは、事故現場にセコムやALSOKが駆けつけてくれたりするんだけど、三井ダイレクト自動車には、そういったサービスはついていない。
もちろんロードサービスは来てくれるよ。
事故する相手はどんな人か分からないから、警備会社の駆けつけは心強いんだけど、残念ながらそのサービスは付いていないようだ。
三井ダイレクト損保・自動車の評判はどうなのか??
について話しよう。

【自動車保険】が本当に役に立つかどうか??は、
ネットに書かれた細かな口コミや、保険料だったり、契約手続きだったり色々あるけど、
実際の【事故対応の満足度】が大きいのでは??、という視点から、外部評価機関のランキングを転記した。
J.D.パワー2019年自動車保険事故対応満足度調査
順位 | 保険会社名 | 点数(1,000満点) |
---|---|---|
1位 | ソニー損保 | 724 |
2位 | イーデザイン損保 | 719 |
3位 | 損保ジャパン | 706 |
4位 | 東京海上日動 | 697 |
5位 | セゾン自動車火災 | 694 |
6位 | 三井住友海上 | 687 |
7位 | AIG損保 | 682 |
8位 | あいおいニッセイ同和損保 | 677 |
9位 | アクサダイレクト | 668 |
10位 | チューリッヒ | 662 |
11位 | 三井ダイレクト損保 | 656 |
12位 | SBI損保 | 650 |
J.D. パワー 2019年自動車保険事故対応満足度調査 より
三井ダイレクト損保・自動車保険は、残念ながら11位だ。
もちろんこれが全てではないと思うけど、下位のランクでの評価となった。
ちなみに、J.D.パワーというのは、こんな会社だ。
日本国内では1990年から事業をスタートし、CSに関する調査やコンサルティングを行っている。
顧客満足度の調査を専門的に実施している会社の評価だから、社内評価よりも客観的にみることができると思う。
三井ダイレクト損保の自動車保険は、保険料は安くて、その時点での満足度は高いと思う。
ただ、事故対応での満足度ランキングでは、それほど高くないから、もっと評価を高めていってほしいと思います。
まとめ & その他

・(MS&AD)三井住友海上グループということで、グループとしての会社規模が大きい。
・ロードサービスや事故対応なども含めて、自動車保険の基本的な内容はそろっている
・ロードサービスで、帰宅できなくなったときのホテル代は出ない。
・走行距離が短い人は安い。
・申告した距離を超えても、追加料金を支払わなくてもいい。
・インターネット割引が大きいのは、初年度のみ。2年目以降は割引が減る。
・個人賠償特約は、自転車の場合しかない。
・クラブオフという、旅行やレジャー等の優待サービスが利用できる。
・外部評価の事故満足度ランキングは低い。
・ネット型保険ということもあって、スマホのアプリが便利。
・バイク保険もある。
三井ダイレクト損保は、ネット型自動車のなかでは保険料が安く、バイク保険も用意しています。
しかし、2年目以降が割引が少ないことと、他社を比べるともっと安くなることもあります。

自動車保険の販売資格と上級資格(損害保険プランナー)を保有する筆者が、厳選した評価ポイントをもとに本気で書いたレビューです。
⇒自動車保険を比較!おすすめランキングを販売員が本気で書いた!