評判や事故対応、デメリットや弱点、注意点などはないのか?
保険料は安いが、客観的にみた評判と、保険の内容を比較しつつFP視点でレビューしました。
今回も3者対談でお送りします。

ネットで手続きするネット型自動車保険のひとつだ。
でも、安いからデメリットとか、弱点とかないのかな?

こちらのCM⇩

まず、アクサダイレクトってどんな会社??から、
以下の目次でお送りします。
この記事の目次
アクサダイレクトとは?
アクサダイレクトは、正式には、【アクサ損害保険株式会社】という会社だ。
社名:アクサ損害保険株式会社(AXA GENERAL INSURANCE COMPANY LIMITED)
1998年 AXAグループ(フランス:1817年創立)の100%出資により、日本法人として設立
1999年「アクサダイレクト総合自動車保険」の販売を開始
公式HPは⇒こちら
アクサは世界63か国で展開している、超大企業なんだ。
今回レビューする【総合自動車保険】は、1999年から販売している。

じゃあ、さっそく内容をレビューしよう。
アクサダイレクト自動車保険の内容
ダイレクト系の自動車保険だが、自動車保険として基本的な内容はそろっている。
まずは、自動車保険の基本となる以下の内容がある。
アクサダイレクト自動車保険の主な補償内容
項 目 | 説 明 |
---|---|
対人賠償保険 | 他人にケガをさせてしまったとき、相手の治療費や慰謝料などを補償する。 (自賠責保険の支払い限度額を超える部分を補償する) |
対物賠償保険 | 相手の自動車や電柱など、他人のものを壊してしまったときの修理費を補償する。 |
人身傷害保険、 搭乗者傷害保険 | 運転者自身や同乗者が死傷したり、仕事を休むことになったときの損害を補償する。 |
車両保険 | 自分の自動車の事故の修理費や、盗難などの損害を補償する。 |
これに加えて、
主な特約の補償内容はつぎのとおりだ。
アクサダイレクト自動車保険の主な特約内容
項 目 | 説 明 |
---|---|
地震・噴火・津波危険「車両全損時一時金」【特約】 | 通常の車両保険では補償されない地震・噴火・それらによる津波などによってご契約のお車が全損となった場合に、一時金が支払われる。 |
対物全損時修理差額費用補償【特約】 | 相手方の車の修理費が時価額を超えるときを補償する |
弁護士費用等補償【特約】 | もらい事故にあったときを補償する |
ファミリーバイク【特約】 | ファミリーバイク(原付)で事故を起こしたときを補償する |
アクサ安心プラス(ファミリープラス) | 18歳未満のお子さまの補償を手厚く、家事従事者には家事労働費用を補償する |
アクサ安心プラス(レディースプラス) | 事故で負った傷あとを治すための形成手術費用や、携行品損害を補償。男性でも加入できる。 |
アクサ安心プラス(ペットプラス) | ペット(犬または猫)が同乗中に死傷した場合の治療費や葬祭費を補償する |
他車運転危険補償【特約】(自動セット) | 一時的に借りたお車で事故を起こしたときを補償する |
公式HPの内容は⇒こちら。

アクサダイレクト自動車保険の特徴は?

メリットやデメリットも含めて、特徴としてお伝えするよ!
特徴① 走る距離が短いと保険料が安い!
アクサダイレクトの自動車保険では、この先1年間の予想される走行距離が短いと保険料が安くなる。
距離区分は次の3区分だ。
・5,000km未満
・10,000km未満
・10,000km以上

ソニー損保は、7区分に分けていたけど、アクサダイレクトでは3区分みたいだね。
ちなみに、申告した予想の走行距離を超える場合は、アクサダイレクトに連絡して差額を支払うことになっている。
超えた場合に、差額を支払わなければならない、というのもソニー損保と同じだね。


特徴② 初年度インターネット割引は、最大2万円。一律ではない
アクサダイレクトで新しく契約するひと(他社からの乗り換えも含めて)には、新規インターネット割引として、保険料が最高で20,000円が割引になるんだけど、一律2万円の割引ではないんだ。
保険料による。
具体的には以下の表のようになっている。
アクサダイレクト自動車の初年度のインターネット割引の金額
初年度のネット割引額 | 年間保険料 |
---|---|
20,000円割引 | 130,000円以上 |
19,000円割引 | 120,000円以上、130,000円未満 |
18,000円割引 | 110,000円以上、120,000円未満 |
17,000円割引 | 100,000円以上、110,000円未満 |
16,000円割引 | 90,000円以上、100,000円未満 |
15,000円割引 | 80,000円以上、90,000円未満 |
14,000円割引 | 70,000円以上、80,000円未満 |
13,000円割引 | 60,000円以上、70,000円未満 |
12,000円割引 | 55,000円以上、60,000円未満 |
11,000円割引 | 50,000円以上、55,000円未満 |
10,000円割引 | 45,000円以上、50,000円未満 |
9,000円割引 | 40,000円以上、45,000円未満 |
8,000円割引 | 35,000円以上、40,000円未満 |
7,000円割引 | 30,000円以上、35,000円未満 |
6,000円割引 | 25,000円以上、30,000円未満 |
4,000円割引 | 20,000円以上、25,000円未満 |
2,000円割引 | 20,000円未満 |
2万円の割引になるのは、年間の保険料が13万円以上の場合だけ。
ダイレクト系の自動車保険で、年間の保険料が13万円を超えるケースは少ないからね。
あと、この割引は初年度のみ、だ。
2年目以降はもっと割引は少なるから、注意点であり、デメリットといえる。
特徴③ 2年目以降は、割引額が少なくなる
先ほどみたように、初年度はインターネット割引で最高2万円まで割引になるが、2年目からは、その割引額が少なくなってしまう。
2年目は最高で5,000円の割引なんだけど、これも一律ではなく、保険料による。
アクサダイレクト自動車の2年度のインターネット割引の金額
2年目のネット割引額 | 年間保険料 |
---|---|
5,000円割引 | 110,000円以上 |
4,500円割引 | 100,000円以上、110,000円未満 |
4,000円割引 | 90,000円以上、100,000円未満 |
3,500円割引 | 80,000円以上、90,000円未満 |
3,000円割引 | 70,000円以上、80,000円未満 |
2,500円割引 | 60,000円以上、70,000円未満 |
2,000円割引 | 25,000円以上、60,000円未満 |
1,500円割引 | 20,000円以上、25,000円未満 |
1,000円割引 | 20,000円未満 |
また、3年目以降は一律1,000円の割引しかない。
なので、初めてアクサダイレクトに契約する人は、かなり安く感じるけど、2年以降はそうでもなかったりするよ。
特徴④ 弁護士特約が、自動車事故&日常事故型、両方をカバー
アクサダイレクトの自動車保険の【弁護士特約】は、自動車事故以外の被害事故も補償の対象となる。
ネット型の自動車保険で、【弁護士特約】の日常生活型を用意していること自体、珍しいんだけど、アクサダイレクト自動車では、自動車事故と、日常事故の両方を標準でカバーしてくれるんだ。
自動車事故だけじゃなくて、日常事故で何かの被害者になったときに、弁護士さんを頼ることができる。
被保険者本人だけじゃなくて、家族全員が対象だ。
これは強みだと思う。
特徴⑤ 個人賠償(日常生活賠償)特約が単独でつけられない&保障額も3000万円まで
アクサダイレクト自動車は、個人賠償特約(=【日常生活賠償責任保険特約】という)が、単独で付けられない。
【アクサ安心プラス】というセットメニューにして、さらに、【搭乗者傷害保険】も付けないといけない。
さらに、賠償金額も3000万円しか付けられない。
もう少し自由度をあげてほしいところだ。
特徴⑥ ファミリーバイク特約は、人身傷害タイプがないから要注意
自動車保険には、【ファミリーバイク特約】といって、原付バイクを運転したときの保障をセットすることができるんだけど、アクサダイレクトでは、補償が弱いタイプ(=自損タイプ)しかないんだ。

・【自損タイプ】(=手薄)
・【人身傷害タイプ】(=手厚い)
のどちらかを選べるんだけど、アクサダイレクトは、【自損タイプ】しかない。
2つの細かな違いまでは書かないけど、原付をよく運転する人は、運転する自分自身の傷害の備えが弱いタイプしかないから、要注意だ。
特徴⑦ 事故現場に警備会社の駆け付けサービスはない
ソニー損保や、おとなの自動車保険、イーデザイン損保などは、事故現場にセコムやALSOKが駆けつけてくれたりするんだけど、アクサダイレクト自動車には、そういったサービスはついていない。
もちろんロードサービスは来てくれるよ。
事故する相手はどんな人か分からないから、警備会社の駆けつけは心強いんだけど、残念ながらそのサービスは付いていないようだ。
アクサダイレクト自動車の評判はどうなのか??
について話しよう。

【自動車保険】が本当に役に立つかどうか??は、利用者の細かな口コミを転記するよりも、
実際の【事故対応の満足度】にあるのでは??、という視点から、外部評価機関のランキングを転記した。
J.D.パワー2019年自動車保険【事故対応満足度】調査
順位 | 保険会社名 | 点数(1,000満点) |
---|---|---|
1位 | ソニー損保 | 724 |
2位 | イーデザイン損保 | 719 |
3位 | 損保ジャパン | 706 |
4位 | 東京海上日動 | 697 |
5位 | セゾン自動車火災 | 694 |
6位 | 三井住友海上 | 687 |
7位 | AIG損保 | 682 |
8位 | あいおいニッセイ同和損保 | 677 |
9位 | アクサダイレクト | 668 |
10位 | チューリッヒ | 662 |
11位 | 三井ダイレクト損保 | 656 |
12位 | SBI損保 | 650 |
J.D. パワー 2019年自動車保険事故対応満足度調査 より
アクサダイレクト自動車保険は、9位だから、事故対応の満足度ランキングは、それほど高くないようだ。
ちなみに、J.D.パワーというのは、こんな会社だ。
日本国内では1990年から事業をスタートし、CSに関する調査やコンサルティングを行っている。
顧客満足度にかんする調査を専門的に実施している会社の評価だから、社内評価よりも客観的にみることができると思う。
アクサダイレクト自動車は、保険料は安くて、その時点での満足度は高いと思う。
ただ、事故対応での満足度ランキングでは、それほど高くないから、もっと評価を高めていってほしいと思います。
まとめ & その他

・ロードサービスや事故対応なども含めて、自動車保険の基本的な内容はそろっている
・走行距離が短い人は安いが、超えた場合は、連絡して追徴を支払わなければならない。
・インターネット割引が大きいのは、初年度のみ。2年目、3年目になると割引が少ない。
・個人賠償特約をつけようとすると制限が多い。
・弁護士特約が日常型まて広がっており、手厚い。
・ファミリーバイク特約の内容が手薄なので、よく注意する。
・外部評価の事故満足度ランキングは9位だから、それほど高くない。
アクサダイレクトは、ネット型自動車のなかでは保険料が安いですが、2年目以降が割引が少ないことと、他社を比べるともっと安くなることもあります。

自動車保険の販売資格と上級資格(損害保険プランナー)を保有する筆者が、厳選した評価ポイントをもとに本気で書いたレビューです。
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