7疾病をカバーする【一時給付型の保険】として、メディフィットプラス(メディケア生命)や、はなさく一時金(はなさく生命)と比べたい商品だ。
スマイルセブンのような、掛け捨てタイプの、【一時給付型の保険】のカテゴリー商品は少なくて、現時点(2020.5月)では、この3つが主な候補なんだ。
以前は、【スマイルセブンα(アルファ)】という商品名だったけど、【スマイルセブンSuper(スーパー)】にリニューアルして、かなり内容が良くなっている。
ネット上では、【スマイルセブンスーパー】は評判はいいみたいだけど、デメリットや弱点など、実際どうなのか??
さっそくレビューしていこう。



次のような目次でお送りします。
この記事の目次
朝日生命【スマイルセブンスーパーSuper】の基本的な内容
まず、主契約が次のようになっていて、①~⑦のすべての疾病がカバーされている。
朝日生命・スマイルセブンSuperの主契約
項 目 | 説 明 |
---|---|
①がん (上皮内がんを含む) | がん(上皮内がん含む)と診断確定、【1回目、2回目以後とも】 |
②急性心筋梗塞、拡張型心筋症 | 入院または手術 |
③脳卒中、脳動脈瘤 | 脳卒中による入院または手術、脳動脈瘤の破裂もしくは手術 |
④糖尿病 | 糖尿病性網膜症による手術、または糖尿病性壊疽による切断術 |
⑤慢性腎不全 | 永続的な人工透析、腎移植手術 |
⑥肝硬変 | 食道・胃静脈瘤の破裂もしくは手術、肝移植手術 |
⑦高血圧性疾患 | 大動脈瘤〈りゅう〉の破裂または手術 |
朝日生命・公式HPは⇒こちら
そして、①~⑦の保障額設定において、
・①~⑦のすべて同額プランか、
・②~⑦を、①(=がん)の25%か50%にする、というプランが選べるんだ。
そして、次のような特約をつけることもできる。
朝日生命・スマイルセブンSuperの特約
項 目 | 説 明 |
---|---|
7大疾病初回一時金【特約】 | 初回のみ、の一時金の上乗せ給付。(1回限り) |
がん治療【特約】 | がんで入院、手術、放射線、抗がん剤治療を受けた時、月額で給付 |
保険料払込免除【特則】 | 7大疾病に該当したとき(上皮内がんは除く)、以後の保険料の払込みを免除 |
先進医療【特約】 | 先進医療にかかる技術料+見舞金10% |
前回の、【はなさく一時金】と【メディフィットプラス】とよく似ているね。
それも踏まえて、7疾病(100%型)の保険料で比べてみよう。
今回も、比較される3商品をみてみよう。
・はなさく一時金【はなさく生命】
・メディフィットプラス【メディケア生命】
・スマイルセブンsuper【朝日生命】
を、35才の男女、給付金額100万円(下段は50万円)でまとめてみた。
はなさく一時金、メディフィットプラス、スマイル7の保険料比較(月額)
保険会社 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
はなさく一時金 (8疾病+臓器移植型) | 3,800円 1,900円 | 3,270円 1,635円 |
メディフィットプラス (8疾病型) | 3,790円 1,895円 | 3,110円 1,555円 |
スマイルセブン (7疾病型) | 2,940円 1,470円 | 2,420円 1,210円 |
・8疾病(スマイルセブンは7疾病)一時金:100万円※下段は50万円
・保険期間:終身
・保険料払込期間:終身
・先進医療特約:なし
・保険料払込免除特則:なし
※2020.5月時点の情報です
スマイルセブンの安さが、際立っているね。
・8疾病じゃなくて7疾病ということと、
・給付要件が一部きびしいからだよ。
詳しく特徴をみていこう。

スマイルセブンスーパーの特徴は??
【はなさく一時金】と【メディフィットプラス】より安いのはどうしてなのか?
スマイルセブンのメリットやデメリットも含めて、特徴を伝えていくよ。
特徴① 一時金は、それぞれ1年に1回の給付で回数無制限
これはかなりいいと思う。
2回目以降の給付金は2年後でないとダメ、という商品も多いなかで、スマイルセブンはこの安さで、2回目以降はそれぞれ1年に1回受け取れる、というのは素晴らしいと思うよ。
しかも、基本的に7疾病全てが回数無制限だ(※拡張型心筋症症、人工透析、糖尿病性網膜症は1回のみ)。
特徴② がん一時金の2回目以降は、診断されていれば出る
この部分も、スマイルセブンの強みだ。
スマイルセブンの、がん一時金の2回目以降は、入院していなくても、【がん】が継続していると診断されていれば出るんだ。
もちろん1年に1回、何回でもだ。
(同じガンの継続でも、新たなガンの再発とかでも、給付対象になっている。)
【はなさく一時金】や【メディフィットプラス】だと、2回目以降は入院していないともらえない。
これはかなり優しい部分だね。

特徴③ がんは手厚いが、それ以外の給付金の対象範囲は弱い
ここは残念ながら、スマイルセブンの弱点だ。
特に、心臓と脳疾患の給付要件は、はなさくやメディケアだと、心疾患・脳血管疾患という広い範囲だし、
それ以外でも、入院または通院で給付対象になったりするから、スマイルセブンでは、かなわない部分だ。
保険料が安いから、そこは仕方ない部分だと思う。
特徴④ 慢性膵炎(すいえん)の保障はついていない
スマイルセブンでは、7つの疾病をカバーしている。
その一方で、【はなさく一時金】と【メディフィットプラス】は、8疾病をカバーしている。
何が抜けているかというと、【慢性膵炎(すいえん)】に対する保障がないんだ。
ここはデメリットとなる部分だね。
特徴⑤ 保険料払込免除特約が幅広い
これは、スマイルセブンのメリットだ。
【保険料払込免除特約】というと、通常は、3疾病(がん・心臓・脳)のみが対象で、【はなさく一時金】と【メディフィットプラス】でも、3疾病でしか免除にならないのだけど、【スマイルセブン】の保険料払込免除特約の内容は、なんと、7疾病全てをカバーしているんだ。
これはなかなかすごいと思う。
ただ、がんでも、上皮内がんのときは、払込免除の適用にはならないようだ。
ここは、【スマイルセブン】の強みと言っていい。
特徴⑥ 先進医療が10%増しでもらえる
これも、スマイルセブンの強みだ。
通常、先進医療は、技術料(=要は医療費)の全額のみだが、スマイルセブンでは見舞金として10%上乗せで受け取れる。
がんの粒子線治療で、300万円かかったら330万円受け取れる、ということだから、これはかなり手厚いと思う。
ちなみに、スマイルセブンの先進医療は、7疾病に限らず全ての先進医療が対象となっている。
がん保険に先進医療を付けてしまうと、ガンの先進医療しか対象にならないから、これも安心できるポイントだ。
ここまで、特徴を書いてきたが、スマイルセブンは、がん以外の給付要件は弱みがあるが、保険料も安く、基本的に優れた内容だと思う。
しかし、保障額50万円だと、それほど保険料も変わらないので、【はなさく一時金】や、【メディフィットプラス】でも良いのかもしれない。
いずれにせよ、3商品は比べて検討してほしいと思う。

まとめ&その他
・7疾病型のみ。
・ガン以外の給付金額は下げたプランも選べる。
・保険料は安い。
・特約も付けられる。
・がん一時金は、上皮内がんも対象。
・がん一時金の2回目以降は、診断されていれば出る。
・基本的に7疾病すべて、1年に1回、何回でも出る(一部例外あり)。
・がん以外の給付要件は、きびしめ。
・心疾患、脳血管疾患の給付範囲はせまい。
・慢性膵炎(=すいえん)の保障はついていない。
・保険料払込免除特約の範囲は7疾病すべてをカバーしている。
・セカンドオピニオンサービスもしっかり付いている。
・保険料は掛け捨て。
・他社とも比べて検討したい

さらに、3疾病だけ、とか、がんの備えをメインで考えているならば、
【FWD富士生命・がん保険】のレビューも参考にしてほしいし、
こんな記事も参考にしてほしい⇒ジブラルタ生命【米ドル特定疾病終身保険】がコスパ最強がん保険だった件。