3疾病や8疾病をカバーする【特定疾病一時金保険】として、スマイルセブン(朝日生命)や、メディフィットプラスPlus(メディケア生命)と比べられる商品だ。
掛け捨てタイプの、【特定疾病一時金保険】のカテゴリー商品は少なくて、現時点(2020.4月)では、この3つが主な候補なんだ。
さっそくレビューしていこう。
医療保険の【特約】として用意されていた【3大疾病一時金特約】が独立したような商品だ。



医療保険と別の商品にすることで、払込期間が変えられたり、他の保険会社で備えられたり、消費者にとっては利便性が高くなるんだ。

はなさく生命【はなさく一時金】の基本的な内容
まず、主契約として次のようになっていて、
・3疾病タイプ(①~③のみ)か、
・8疾病+臓器移植タイプ(①~⑨まですべて) のどちらかを選ぶようになっているんだ。
はなさく生命・はなさく一時金【特定疾病一時給付保険】の主契約
項 目 | 説 明 |
---|---|
①がん (上皮内がんを含む) | 【初回】初めてがんと診断確定、【2回目以後】がんによる入院 |
②心疾患 | 心疾患による入院または手術※要件あり |
③脳血管疾患 | 脳血管疾患による入院または手術※要件あり |
④肝硬変 | 肝硬変と診断され、その入院または通院 |
⑤慢性膵炎 | 慢性膵炎と診断され、その手術 |
⑥慢性腎不全 | 慢性腎不全と診断され、永続的な人工透析療法 |
⑦糖尿病 | 糖尿病と診断され、継続180日以上のインスリン治療(初回のみ)、または糖尿病性網膜症による手術、または糖尿病性壊疽による切断術 |
⑧高血圧性疾患に関連する動脈疾患 | 高血圧性疾患を発病し、大動脈瘤等の手術または大動脈瘤等の破裂、または四肢の動脈閉塞症による血行再建手術 |
⑨臓器移植 | 心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓または小腸の移植術 |
はなさく生命・公式HPは⇒こちら
それに加えて、次のような特約をつけることもできる。
はなさく生命・はなさく一時金【特定疾病一時給付保険】の特約
項 目 | 説 明 |
---|---|
先進医療【特約】 | 先進医療にかかる技術料と同額が受取れる |
抗がん剤・ホルモン剤治療【特約】 | 所定の抗がん剤・ホルモン剤による治療のための入院または通院をしたとき月ごとに受取れる |
3大疾病保険料払込免除【特約】 | 3大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)で所定の事由に該当されたとき、以後の保険料の払込みを免除 |

主契約の細かい給付要件を除けば、わりと分かりやすい内容だと思う。
主契約は、色んな病気が書いてあって難しい。
そこまで保険でいるのかな?考えますね。

もちろんなってしまったら困る病気だとは思う。
それも踏まえて、8疾病にしたときの保険料を見てみよう。

参考までに、比較される3商品を比べてみたよ。
・はなさく一時金【はなさく生命】
・メディフィットプラスPlus【メディケア生命】
・スマイルセブンsuper【朝日生命】
を、35才の男女、給付金額100万円(下段は50万円)でまとめてみた。
はなさく一時金、メディフィットプラス、スマイル7の保険料比較(月額)
保険会社 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
はなさく一時金 (8疾病+臓器移植型) | 3,800円 1,900円 | 3,270円 1,635円 |
メディフィットプラス (8疾病型) | 3,790円 1,895円 | 3,110円 1,555円 |
スマイルセブン (7疾病型) | 2,940円 1,470円 | 2,420円 1,210円 |
・8疾病(スマイルセブンは7疾病)一時金:100万円※下段は50万円
・保険期間:終身
・保険料払込期間:終身
・先進医療特約:なし
・保険料払込免除特則:なし
※2020.5月時点の情報です
それぞれ8疾病(スマイルセブンは、7疾病)で比べた結果だ。
はなさく一時金は、実質9疾病までカバー(8疾病+臓器移植という意味で)しているせいなのか、一番高いが、下段の保障額50万円なら大きな負担感もないような気がする。
ただ、スマイルセブン【朝日生命】と比べると、高いイメージがある。
特徴をみていこう。

はなさく一時金の特徴は??
メディケア生命と、朝日生命のレビューと似た部分もあるが、はなさく一時金の特徴を伝えていくよ。
特徴① 臓器移植までついているから、実質9疾病までカバーしている
【臓器移植(=心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓または小腸の移植術を受けた時)】の保障までをカバーしているのは、はなさく一時金だけだ。
だから実質、9疾病までカバーしていることになる。
臓器移植というくらいだから、かなり重篤な状況での給付だと思うが、守備範囲が広いに越したことはないと思う。
特徴② 糖尿病への保障が手厚い
はなさく一時金は、糖尿病への保障が手厚い。
(初回限りではあるが)継続180日以上のインスリン治療、で給付対象となる。
【メディフィットプラス】や【スマイルセブン】だと、【糖尿病で網膜症の手術か壊疽(えそ)による切断】まで至らないと給付金が受け取れないから、これは安心感が高い内容だ。
それが手厚いのは高く評価していいと思う。

特徴③ 一時金は、それぞれ1年に1回の給付で3疾病は回数無制限だが
3商品とも、ほぼ同じ条件になっていて、はなさく一時金だけが唯一の強み、という訳ではないが、2回目以降の給付要件は、3疾病は回数無制限で出る。
ただし、残りの6疾病は、それぞれ通算5回までしか出ない。
ちなみに、スマイルセブンは、7疾病全てが回数無制限だから、ここは、はなさく生命も頑張ってほしいところだ。
特徴④ がん一時金の2回目以降は、入院しないともらえない
はなさく一時金では、がん一時金の2回目以降は、入院しないともらえない。
この部分は、はなさく一時金の弱点といえる。
ちなみに、メディフィットプラスも同じく、2回目以降は入院していないともらえない。
スマイルセブンだと、がん一時金の2回目は、入院していなくても、【がん】が継続していると診断されていれば出るんだ。
はなさく生命も、せめて、通院でも出るようになればいいと思う。
特徴⑤ 心疾患と脳血管疾患の給付の範囲がひろい
これは、はなさく一時金の強みだ。
各社の心疾患と脳血管疾患の給付範囲のなかには、急性心筋梗塞と脳卒中に絞られている会社もあるが、はなさく一時金の範囲は広い。
脳血管疾患と心疾患では、手術をするか継続20日以上の入院であれば適用になるし、
急性心筋梗塞と脳卒中では、手術をするか1日でも入院すれば適用になる。

特徴⑥ 慢性腎不全のときは、永続的な人工透析でないと対象にならない
はなさく一時金だと、【慢性腎不全で永続的な人工透析】とならないと対象にならない。
これは、はなさく一時金のデメリットだ。
メディフィットプラスだと、【慢性腎不全による入院または通院】で対象になるから、ここは負けている部分だね。
特徴⑦ 失効したあとの復活の制度がない
はなさく医療のレビュー(⇒はなさく生命【医療保険】を専門家の視点で評価した!○だがデメリットもあり!)でも書いたけど、はなさく一時金でも、契約が失効したあとの【復活】の制度がない。
はなさく生命自体、復活の取り扱いをしていない、のだろう。
これはかなり大きな注意点だ。
うっかり引き落としできなかった、が3回連続で続くと契約が失効してしまい、元に戻すことができないから、口座の管理はくれぐれも注意しておこう。

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特徴⑧ 一時金の初回2倍型が選べる
はなさく一時金では、初回は2倍の給付金が出る、というプランも選べる。
実際には2回目以降の給付というのは、かなり少ないから、初回2倍型で保障額を大きくしつつ、保険料を抑えて加入できるのがメリットだと思う。

はなさく一時金のまとめ&その他
・3疾病型か、8疾病型+臓器移植型 のどれか選ぶ。
・給付金の2回目以降は、1年に1回だから、基本的に手厚い。
・特約も付けられる。
・がん一時金は、上皮内がんも対象。
・がん一時金は、2回目以降も出るが入院しないとダメ。
・心疾患、脳血管疾患の給付範囲は広い。
・糖尿病の保障が手厚い(=インスリンでも出る)。
・セカンドオピニオンサービスもしっかり付いている。
・日本生命グループという大手の安心感がある。
・失効したあとの復活はできないので要注意。
・保険料は掛け捨て。
・他社とも比べて検討したい

さらに、3疾病だけ、とか、がんの備えをメインで考えているならば、
【FWD富士生命・がん保険】のレビューも参考にしてほしいし、
こんな記事も参考にしてほしい⇒ジブラルタ生命【米ドル特定疾病終身保険】がコスパ最強がん保険だった件。