新社会人が入る保険として、前回は【医療保険】編でしたが、今回は、ガン保険・特定(3大)疾病保険について、です。
そもそも、新社会人ほどの若さで、ガン・3大疾病【特定疾病】の保険がいるのか??
ガン保険と特定(3大)疾病では、どちらが良いのか??
医療保険とのバランスをどう考えるか?? など、をお送りします。
では、対談をどうぞ。

とりあえず、【医療保険】は入っておこうと思うんですけど、ガンの時って【医療保険】から給付金は出ないんですか?


ガン保険と医療保険の両方に入っていて、ガンになってしまったら、両方から出るワン。
じゃあ、【医療保険】に入ってたら【がん保険】はそもそも要らないんじゃないの??
入っている医療保険の、内容にもよるのかな?


ただ、医療保険というのは基本的に、入院と手術の保障なんだ。
前回の話で、【入院日数が短くなっている。】って話は覚えてるかな?
次の表の話だよ。
ちなみに、白血病も血液のがん、だからガン保険の給付対象になっているよ。
病 名 | 入院日数 |
---|---|
白血病 | 36日 |
胃がん | 19日 |
結腸・直腸のがん | 16日 |
肺がん | 16日 |
乳がん | 12日 |
子宮がん | 12日 |
くも膜下出血 | 104日 |
脳内出血 | 107日 |
脳こうそく | 78日 |
糖尿病 | 33日 |
肝硬変 | 28日 |
高血圧性疾患 | 34日 |
『平成29年 患者調査(厚生労働省)』より加工
ガンでも入院日数が短い、って話ね。


ガンは、昔は長い入院をして治療することがあったんだけど、
最近では、入院は短くて、退院してから通院で、お薬(=抗がん剤とか)で治療するように変わってきている。
でも、医療保険の保障内容は、入院日数×日額( )円、というわけだから、入院している日数しか、給付金は出てこないんだ。
退院後に通院すると、交通費とかお薬代とかの治療費がかかる。
医療保険に【通院特約】といって、通院した日数×( )円とかって付けれるけど、少額だと話にならないワン。
お薬代も高いらしいから、高額療養費の近くまでかかることも多いんだよ。


仕事を休んで働けないと、収入ダウンすることも考えられるワン。
考えたくはないけど。
でもこの年令(22才)から、ガン保険が、要るのかなぁ??


続けて話するね。
そもそも最近のガン治療などはどうなっているの?
ガンを対象とする保険を検討する前に、そもそもガン治療がどうなっているのか?を知っておこう。
昔は、不治の病、というイメージがあったが、最近は早期発見による治療で治せるようになってきているが、【再発】すると恐ろしい病気。
ちなみに、日本人で最も多いのは、女性の【乳がん】。
ガンのおもな治療は、基本的に健康保険が使える標準治療。
以下の治療が多いと聞く。
ガンの3大治療とは・健康保険がきく治療
・手術
・放射線
・抗がん剤治療
これらに加えて、ホルモン剤治療や、緩和治療として、モルヒネなどで痛みを和らげる治療。
上記は、基本的に健康保険が使える治療となる(=つまり、高額療養費の対象で収まる治療)。
昔に比べて、入院が短く、通院による治療が増えている。
ガンで健康保険がきかない治療とは??
状況によって、日本で、未承認の抗がん剤を使うことも、まれにあるそう。
(かなりケースは少ないそうだ。この場合は健康保険が使えないため、全額自費になる。=高額療養費も対象外。)
あとは、これも数は少ないが、ガンの先進医療(重粒子線や陽子線治療)を使うこともある。
最近のがん保険は、どうなっている??

単独の【がん保険】や【特定疾病(3大や8大)保険】、医療保険の特約として追加する【がんの保障】など、色んな備え方がある。
主には以下のような内容だ。
・ガン診断給付金(何回でも受け取れるタイプが主流。2回目以降の給付要件に各社の違いがある)
・特定疾病(3大や8大)診断給付金(医療保険の特約で付けるタイプが多い)
・ガン入院、ガン通院給付金(日額でもらえるタイプが多い)
・抗がん剤治療、ホルモン剤治療、緩和治療給付金(毎月もらえるタイプが多い)
・自由診療の給付金(チューリッヒ生命、セコム損保などだが、扱っている保険会社は少ない)
・乳房再建給付金(医療保険の特約として用意している会社が多い)
・ガン保険料払込免除特約(ガンになった後は、それ以降の保険料は免除となる=保障は続く)
・ガン先進医療特約(※注意。ガン以外の先進医療には使えない)
でも、こういうガンは対象外、
出ない、とか注意点はないの?


上皮内新生物(上皮内がん)と、
90日免責が、特に要注意だワン。
こういうガンは対象外(=もらえない)の代表例・上皮内新生物と、90日免責
上皮内新生物(=上皮内がん)といわれるステージ0期のガンは対象外
上皮内新生物(=上皮内がん)といわれるステージ0期のガンは対象外、となっている商品があるので、契約時は必ず確認しておかなければならない。
ただ、上皮内がん(=ステージ0期)で高額な医療費がかかることはほぼ無いので、納得して選んだなら問題ないと思う。
がん保険契約後の90日免責ルールに注意
ほとんどのガン保険は、契約してすぐ(=90日以内)にガンとなっても、給付金は出ず、契約は取り消しとなってしまう。
新規でガン保険を契約するなら理解しておけばいい話だが、今入っているがん保険を解約して、新しく乗り換える場合は、要注意だ。※少なくとも90日間は重ねておいたほうがいい。
でも、今入っても将来、きっと変わるよね。
それをどう考えるかだなぁ。


だから若い人には、治療とかが変わっても、対応できるように、【診断一時金】をメインにした保険で考えるのも良いと思うワン。
こんな保険とかかな?⇩

・ジブラルタ生命【米ドル特定疾病終身保険】がコスパ最強がん保険だった件。
・ネオファースト生命・ネオでとりおのデメリット、評判、賢い選び方など!
私、お金貯めるの好きだから(^^♪

じゃあ、次回は、③将来の積立タイプの保険 を紹介するよ。



まとめ&その他
・ガンは医療保険でも保障されるが、医療保険の基本保障だけでは不安あり。
・退院後の通院と高額なお薬代がキーワード。
・仕事を休み、働けないことで収入がダウンすることも多い。
・ガンの備え方は色々(医療保険の特約、単独のガン保険や特定疾病保険など)あり、基本的にどれで備えてもOK。
・上皮内新生物と90日免責ルールに注意する。
・一度ガンになってしまうと、新しくガン保険に入ったり、追加する見直しはできない。
・若いときにガン保険に入っても、将来、変わる可能性があるから、診断一時金をメインとした商品を入っておくのも良い。積立タイプもおススメ。