生命保険会社の医療保険には、【日型(にちがた)】というものがあります。
一日入院していくら?? という【日額(にちがく)】ではありません。
30日型、60日型、120日型、365日型、730日型 など、どれにするかを契約時に選ばないといけないのですが、どうやって選んだらいいのか?
今回も対談形式でお送りします。
初めて聞いたんですけど。


1回の入院では最高( )日までしかもらえない、という限度日数が決められてしまっている。
それが日型なんだ。
100日間入院しても、60日型の契約だったら、60日しかもらえない。

医療保険の【日型】には、保険会社によって選択肢が異なりますが、
30日型、60日型、120日型、365日型、730日型 などがあります。
短い日数=つまり30日型などで契約するほうが、保険料は安いです。
60日型と120日型は、ほとんどの会社で用意されていますが、365日型や730日型は、チューリッヒ生命やメットライフ生命など限られた保険会社しかありません。
パート先の上司が大きな病気だったらしいけど、入院は10日間くらいだって。


入院日数の平均日数はこんな感じになってるんだ。
病 名 | 入院日数 |
---|---|
白血病 | 36日 |
胃がん | 19日 |
結腸・直腸のがん | 16日 |
肺がん | 16日 |
乳がん | 12日 |
子宮がん | 12日 |
くも膜下出血 | 104日 |
脳内出血 | 107日 |
脳こうそく | 78日 |
糖尿病 | 33日 |
肝硬変 | 28日 |
高血圧性疾患 | 34日 |
『平成29年 患者調査(厚生労働省)』より加工
ほとんどが60日以内で収まっているが、脳の病気では100日を超えているものもある。

120日型以上は、あったほうがいいですね。


何ですか?それ。


3大や8大疾病の場合は、日型の日数を超えても出るオプション(=特約)がある
例えば、【60日型の3大疾病無制限特則】 で説明します。
基本的な限度日数は、60日型だけど、3大疾病(=がん・心臓・脳)のときに限り、60日を超えても日数制限を受けることなく、入院が続く限り、日額が受け取れる、という特則のこと。
3大疾病や、7大疾病、8大疾病など、保険会社によって多少異なるが、おおむね以下のとおり。
・7大疾病 = 3大 + 糖尿病、高血圧、肝硬変、慢性腎不全
・8大疾病 = 7大 + すい臓
【( )大疾病無制限の特則】は、その病気に自分が当てはまった時は日数を超えても大丈夫だが、この先、どんな病気があるか分からない。
そう考えると、3大とか8大に限定してしまうデメリットもあるんだ。
続いて説明するよ。

1入院の限度日数というけれど、退院したあと180日以内だったら合計されてしまう!

胃かいようで40日間入院して、退院し、そのあと、肺炎で50日間入院したとする。
普通に考えたら、両方とも60日型の範囲に収まっているから、給付金が出ると思うだろう?
でも、この場合、もらえないことがあるんだワン。
両方とも60日以内なのに??


さっきのケースだと、40日+50日⇒合計90日になると、60日型だとはみ出た30日分はもらえないというわけ。
だから、大きな病気で入退院を何回もくり返したら、この180日ルールで合算されて超えてしまうこともある。
あと、無制限とか、60日型とか120日型とか、どれを選ぶのがいいのかな?
正直よく分かりません。


入院中は働けないから、給料はなくなる。
病院代は月に何万円もかかる。
でも保険から給付金も出ない。
安心して休めないワン。
ちなみに、60日型と、120日型って月々の保険料ってどれくらい違うの?
私、22才女性です。


60日型=1592円/月
120日型=1827円/月
(※2020.4月現在:チューリッヒ生命・終身医療保険プレミアムDX・65才払済終身・日額5000円の例)
私もいろいろ、考えてみることにします。


まとめ
・60日型は安いが、超えたときのダメージが大きすぎる。
・60日型と120日型であれば、保険料はそれほど大差ない。
・退院しても、ほとんどの会社は、180日以内だったら、日数が合算されてしまう。
・( )大無制限プランは、指定した病気の時しか延長がないことに注意。
・365日型以上を用意している会社は少ない(=メットライフ生命、チューリッヒ生命くらい)。
・保険料と自分自身の考えを照らし合わせて決める。