住友生命の個人年金・たのしみワンダフル(たのしみ未来)のデメリットや評判などFPが解説!

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住友生命の個人年金(たのしみワンダフル、たのしみ未来、充実みらい)は、名前はちがえど実は同じ商品で、住友生命直扱いなのか、銀行や代理店扱いなのか、三井住友銀行で取り扱っているのか、だけの違いで呼び方を変えています。

たのしみワンダフルは、シンプルな個人年金として、昔は人気が高かったのですが、最近では低金利の影響で返戻率が下がってしまい、ネットの評判でも、資料請求ランキングでは上位にランクしているものの、商品レビューをみると評価が低く、実際のところは、どうなのでしょうか?

今回の記事では、住友生命の個人年金・たのしみワンダフルのメリット、デメリットや注意点、詳細の内容や返戻率のシミュレーションやおススメの契約スタイルなど、現役FPが徹底検証して、アドバイスしていきます。

※たのしみワンダフル、たのしみ未来、たのしみキャンバス、充実みらいは、呼び名は違いますが、積立利率や返戻率、商品内容は基本的に同じです(※一部、選択肢がたのしみワンダフルが多いことがあり)が、この記事では、たのしみワンダフルとして統一して表記していきます

まず、デメリットの前に、住友生命の個人年金・たのしみワンダフルの内容をかんたんにまとめてみます。知っている人はさっと再確認下さいね!

住友生命・個人年金(たのしみワンダフル、たのしみ未来、充実みらい)は、シンプルな円建ての定額タイプの個人年金です。

固定金利で、将来に受け取る金額があらかじめ決まっているので、老後や教育資金などの計画が立てやすい、というメリットがあります。

個人年金なので、途中で被保険者が死亡してしまっても、大きな死亡保険金が出るわけではなく、銀行とか郵便局の貯金と似ていて、その時には積み立てた金額(具体的には、既払い込み保険料相当額)が遺族に返還される、という仕組みになっています。

特約としては、「個人年金保険料税制適格特約(’90)」をつければ、個人年金保険料控除を使えるようになります。

具体的な内容は、以下でお伝えしますね!

住友生命の個人年金・たのしみワンダフルの商品内容詳細

名称内容
商品名住友生命・たのしみワンダフル、たのしみ未来、充実みらい
正式名称:5年ごと利差配当付生存保障重視型個人年金保険(14)
主契約・円建で運用する個人年金保険。
保険料払込期間中に被保険者が死亡したときは、既払込保険料相当額が返還される。
年金種類確定年金(5、10、15年のいずれかを選択)。
※被保険者の生死にかかわらず、あらかじめ決めた期間、年金が支払われる。
特約個人年金保険料税制適格特約:以下の4つすべて満たせば適用可。
①年金受取人は契約者またはその配偶者のいずれかであること
②年金受取人は被保険者と同一人であること
③保険料払込期間が10年以上であること
④確定年金の場合、年金支払開始日における被保険者の年齢が60歳以上かつ年金支払期間が10年以上であること
取扱範囲等・契約可能年齢: 0才~75才まで
・年金支払い開始年齢:19才~85才※学資プランは10才~受取可。
・保険料払込期間: 10年~50年
・払込方法:月払い、半年払い、年払い。口座振替、クレジットカード可
その他・非喫煙者割引:なし
・健康告知:不要
・配当金:あり
・たのしみワンダフル、たのしみ未来、充実みらいは同じ商品で、取り扱い経路で呼び名を変えている
※2018.5月時点の情報です

それでは、解説をしていきますね!

住友生命の個人年金・たのしみワンダフルは、円建の固定金利の個人年金で、受け取り期間は、確定年金で5、10、15年のどれかを選択しますが、途中で解約して一括で受け取っても構いませんし、長生きしそうであれば、受取のときに「終身年金」といって、生存している限り受け取り続ける、といった受け取り方に変更することもできます

また、年金の「すえ置き」といって、払い込みが終了してから何年間か、すえ置いて受取額を増やす、というプランも選べます。

また、学資積立プランとして、子どもを被保険者として積立をしていくこともできる。
よくあるシンプルな、分かりやすい個人年金になっています。

ちなみに、

・たのしみワンダフル=住友生命直扱い。

・たのしみ未来=銀行などの金融機関や、保険代理店扱い。

・充実みらい=三井住友銀行扱い。

・たのしみキャンバス=住友生命直扱いの、教育資金向けにカスタマイズしたもの。

となっています。※商品内容や返戻率は同じです

ざっとお伝えすると、このような内容です。

では、実際に、住友生命の個人年金・たのしみワンダフルのデメリットや欠点、注意点は、どうなのでしょうか?続いて説明していきますね!

住友生命の個人年金・たのしみワンダフル、たのしみ未来のデメリットや注意点など

デメリットや注意点を8項目ほど、お伝えしていきますね!

△①返戻率が低い

この低金利時代なので仕方ないのですが、たのしみワンダフルは、将来の受け取る返戻率は低いです。

保険料と返戻率のシミュレーションは具体的には、下の表のようになっていますが、返戻率は、かなり下がってしまいました。

以下のプランでは、保険料の払込を60才払込満了とし、返戻率を上げるためにその後5年間すえ置いて、65才~年金受取開始としています。

まずは男性の例で紹介します。

契約年齢保険料(月額)保険料払込総額年金原資一括受取額一括受取率基本年金額年金受取総額年金受取率
20才15,000円720万円764万円106.1%77.88万円778.8万円108.1%
30才15,000円540万円563万円104.3%57.41万円574.1万円106.3%
40才15,000円360万円370万円102.9%37.79万円377.9万円104.9%
(2018.5月時点)住友生命・たのしみワンダフル
男性、払込保険料:15,000円/月、
保険料払込期間:60才まで、その後5年間すえ置き
年金受取:65才から10年間(確定年金)

いかがでしょうか?このプランでは、「たのしみランク」という保険料が割引になる月額15,000円で計算しているのですが、それでも20才~積み立てていって75才まで総額受け取りで108%という受取率では、物価上昇にもついて来れそうにないですね。。。

続いて女性の例を紹介しますが、こちらも、ほぼ同じです。

契約年齢保険料(月額)保険料払込総額年金原資一括受取額一括受取率基本年金額年金受取総額年金受取率
20才15,000円720万円764万円106.1%77.88万円778.8万円108.1%
30才15,000円540万円563万円104.3%57.42万円574.2万円106.3%
40才15,000円360万円370万円103.0%37.80万円378.0万円105.0%
(2018.5月時点)住友生命・たのしみワンダフル
女性、払込保険料:15,000円/月、
保険料払込期間:60才まで、その後5年間すえ置き
年金受取:65才から10年間(確定年金)

配当金が付けばこれよりも増えますが、配当金は約束されていませんし、商品としての魅力は、正直弱いです。

△②物価の上昇(インフレ)に弱い

たのしみワンダフルは、さきほど見ていただいたように、積み立てた保険料に対する返戻率が低く、物価上昇にも追い付かないと思われます。

長い将来で、世間の物価水準が上がると、せっかく今まで積み立てたお金の実質的な価値が下がってしまう可能性があります。

△③高度障害や障害状態になったときの保険料払込免除がない

世間一般で販売されている多くの保険商品では、保険料を払込している途中で、もし被保険者が重たい障害状態になってしまったときには、それ以降の保険料は払わなくてもいい、といった保険料払込免除が標準で付いているのですが、たのしみワンダフルにはその機能はついていません。

△④死亡時の保障がついていない

たのしみワンダフルは、個人年金ですから、途中で被保険者が死亡してしまっても、大きな死亡保険金が出るわけではなく、既払込保険料相当額のみの返金となっています。

なので、返戻率がそれほど変わらないのであれば、死亡保障が多めに確保できる低解約返戻金型の終身保険のほうがメリットがあるように思えます

△⑤節税の効果が期待できない人にはほぼ意味がない

たのしみワンダフルのような個人年金は、「個人年金保険料税制適格特約(’90)」をつけて、所得税や住民税を節税できる効果があるのですが、

・持ち家の人で住宅ローン控除を使って、所得税額がもともとゼロの人 や、

・パート程度の収入で、

そもそも所得税を払っていない所得層の人には、そもそも返ってくる税金がないので、節税にならないので、ほとんど意味がありません

△⑥「個人年金保険料税制適格特約(’90)」を付けるといくつかの注意点がある

たのしみワンダフルに限った話ではないですが、個人年金に「個人年金保険料税制適格特約(’90)」を付けると、契約してから10年間は、保険料の払済ができなかったり、途中で払い込みの保険料を下げても(減額といいます)、差額の解約返戻金は、減額したそのときは返ってこずに、年金支払いの時まですえ置きになることです。

△⑦銀行などの預貯金と違って、資金の出し入れが簡単にできない

たのしみワンダフルは、長期の個人年金保険なので、銀行や郵便局の貯蓄と違って、簡単には引き出せませんし、途中で解約すると多くの場合で支払った保険料よりも、マイナスになってしまうため、資金が長期で固定されてしまいます。銀行の預金であれば、預けた額よりマイナスになることはありませんからね!

△⑧契約してから短期間でやめると解約返戻金がかなり少ない

たのしみワンダフルは個人年金保険なので、長期契約が前提の商品です。

たとえば契約してから5年で解約しても、支払った保険料の9割程度しか返ってきません。途中での解約は、下の表のような返戻率になってしまいます。

男性の途中解約の返戻率です。

経過年数年齢払込保険料累計(A)解約返戻金(B)返戻率(B/A)
5年35才60万円53万円89.0%
10年40才120万円113万円94.1%
15年45才180万円172万円95.7%
20年50才240万円233万円97.3%
25年55才300万円297万円98.9%
30年60才360万円360万円100.0%
35年65才420万円420万円100.0%
(2018.5月時点)住友生命・たのしみワンダフル
30才・男性、保険料払込期間:65才まで
払込保険料:10,000円/月
年金受取:65才から10年間(確定年金)
基本年金額:439,000円/年
年金受取総額:4,390,000円(返戻率:104.5%)

続いて、女性の途中解約の返戻率です。

経過年数年齢払込保険料累計(A)解約返戻金(B)返戻率(B/A)
5年35才60万円54万円89.2%
10年40才120万円113万円94.2%
15年45才180万円172万円95.7%
20年50才240万円234万円97.3%
25年55才300万円297万円99.0%
30年60才360万円360万円100.0%
35年65才420万円420万円100.0%
(2018.5月時点)住友生命・たのしみワンダフル
30才・女性、保険料払込期間:65才まで
払込保険料:10,000円/月
年金受取:65才から10年間(確定年金)
基本年金額:439,200円/年
年金受取総額:4,392,000円(返戻率:104.5%)

長期で積立ができなさそうであれば、契約は見合わせたほうがよいでしょう。

以上が、デメリットや注意点になります。

ただ、デメリットがある一方で、住友生命の個人年金・たのしみワンダフルのメリットとしては、

住友生命の個人年金・たのしみワンダフルのメリットや長所

メリットも、6つほど紹介しますね!

◎①「個人年金保険料税制適格特約(’90)」を付けると節税効果がある

たのしみワンダフルは個人年金ですから、生命保険料控除で、所得税や住民税の節税のメリットがあり、一般生命保険料や介護医療保険料控除の枠とは別に、個人年金保険料控除が使えます

個人年金保険料税制適格特約(’90)は、以下の4つすべて満たせば適用できます。
①年金受取人は契約者またはその配偶者のいずれかであること
②年金受取人は被保険者と同一人であること
③保険料払込期間が10年以上であること
④確定年金の場合、年金支払開始日における被保険者の年齢が60歳以上かつ年金支払期間が10年以上であること

一例として、たとえば保険料を毎年8万円以上支払うと、所得控除額は、所得税で40,000円、住民税で28,000円控除されます。

この場合で年収400万円の独身者だと、所得税と住民税とあわせて年間で約4,800円の節税の効果があるのです。

8万円支払って、4,800円が税金で戻ってくると聞くとかなりメリットがあるようにみえますね!

逆に言うと、たのしみワンダフルは返戻率が低いので、節税の効果を使えないとメリットが出ないともいえます。

◎②クレジットカード払いができるので、ポイント還元が期待できる

たのしみワンダフルは、月払なら、クレジットカードで保険料の支払いができるので、カードのポイントを貯めている人には、嬉しいですね!

◎③月払い保険料15,000円以上であれば、返戻率が上がる

たのしみワンダフルは、月々5,000円以上から契約できるのですが、月々15,000円以上で契約すると、少しですが保険料の割引になります。

ただ、夫婦とも共働きで所得税を納めている家庭ならば、割引を意識して夫婦どちらか一方で、月々15,000円をするよりも、夫婦両方で、月々7,000円ずつしたほうが、節税のメリットは高いので、気を付けて下さいね!

◎④5年ごと利差配当なので、配当金で増える可能性がある

たのしみワンダフルは、5年ごと利差配当付きなので、配当金が付いて将来の受取金額が増える可能性があります。

こんなに低金利なのに、配当金なんて期待できるの?と思われがちですが、5年ごと利差配当の仕組みでは、契約時の金利と、保険会社が運用していく金利とを比較して、保険会社の運用利益が出たら、配当金で還元しましょう、という仕組みです。

今の超低金利で計算された契約のシミュレーションと、これから20~30年先では金利が上がる可能性もあるので、5年ごと利差配当付きであれば、多少は配当金が期待できるのではないかと思います。

配当金については、こちらの記事「生命保険の配当金とは?ちゃんともらえる?現役FPが解説」で少しアカデミックに解説しているので、ご覧下さいね!

◎⑤まとまったお金を一括で預ける全期前納を使えば返戻率が上がる

たのしみワンダフルは、契約時にまとまったお金を一括で預ける「全期前納」という扱いをすると、返戻率が上がりますし、全期前納をしても、要件を満たしていれば、毎年、個人年金保険料控除を受けることができます。

◎⑥商品設計の自由度が高く、すえ置き期間を付けると返戻率があがる

たのしみワンダフルは、保険料払込期間や年金受取開始時期を細かく設定することができ、保険料を払い込んだ後で、年金を受け取り始めるまでに、何年かすえ置き期間を設定することができます。

すえ置きを長くすればするほど、返戻率はアップします。

以上のように、メリットも6項目紹介しました。

さいごに

いかがでしたか?

たのしみワンダフルは、今では返戻率も魅力もダウンしてしまいましたが、契約するのならば、

・個人年金保険料控除を最大限に活用した、控除上限の年間8万円の保険料(月払いならば、月々7,000円)で
・できればクレジットカード払いにしてポイントを貯める

といった契約スタイルがおススメです。

ただ、検討する時は他社の個人年金の、

・日本生命(みらいのカタチ、年金保険)

・明治安田生命(年金かけはし)

三井生命(ドリームフライト)

マニュライフ生命(こだわり個人年金・外貨建)

・ソニー生命(変額個人年金)

や、一般的な、低解約型の終身保険(オリックス生命:ライズなど)

なども一緒に、比べられたらよいと思いますよ!

けれども保険は難しく、できるなら私が皆さんに直接コンサルすればよいのですが、そうもいきませんし、記事では伝えきれない所もあるので、対面での各社比較サービスをおススメしています。

以下で紹介している、①保険ゲート(来てくれるFP)②来店型保険ショップ(ライフル)、とも無料ですから、セカンドオピニオン的に使ってしっかりと比較するのもOKでしょう!

無料なのに、コンサルのレベルはかなり高いようです(^^♪

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皆さまのお役に立てば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
下におすすめ記事を載せていますので、ぜひ一緒にご覧くださいね!

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