ジブラルタ生命で横領事件!?事件の内容と業界の弊害、対策等を考察

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2016年9月ジブラルタ生命で起きた横領事件に対して、筆者自身も保険業界で仕事する一個人として、事件の内容、保険業界特有の営業スタイルからくる弊害、思うことなどを書いてみました。

今回の事件で被害にあわれた方の経済的な負担が一刻も早く解消されることを願うばかりです。同じ業界の人間として、保険営業の在り方についてと、契約者ができる被害に巻き込まれないための対策について、考えてみたいと思います。

今回の横領事件の概要 河北新報ニュースより引用

まずは、今回の横領事件の内容は以下のとおりです↓
ジブラルタ生命の秋田支社での保険料横領事件(2016年9月)とは、秋田支社の男性営業社員(56才)が、顧客(被害者)26人に、架空の保険契約を結ばせて、現金約1億9000万円をだまし取っていた、とされる事件。目的は借金返済や生活費だったとのこと。

被害者には『保険に加入した』と言って保険料を受け取っていながら、実際には保険加入の手続きはせずに、偽装したウソの保険証券を手渡していたとのこと(被害者からジブラルタ生命コールセンターへの問い合わせで事件が発覚した)

ジブラルタ生命職員 保険加入装い1.9億円詐取
ジブラルタ生命保険(東京)は8日、秋田支社の男性営業職員(56)が生命保険の加入手続きを装い、秋田県内の顧客26人から約9年間に現金計約1億9000万円をだまし取っていたと発表した。同社は、男性職員の懲戒解雇処分や県警への告発を検討する。同社によると、男性職員は2007年4月~今年8月、新規の顧客26人に偽造保険証券と市販の領収書を渡し、保険料名目で不正に現金を受け取った。顧客の一人が先月26日、契約内容の確認を求める電話をした際、名前が契約者リストにないことが発覚。担当していた男性職員に聞き取りをしたところ、加入手続きをせずに現金をだまし取ったことを認めたという。動機は不明。同社は被害者への弁済や再契約を含め、対応を検討している。他にも被害者がいる可能性があるとして「契約に不審な点がある場合は連絡してほしい」と呼び掛けている。連絡先はジブラルタ生命コールセンター(0120)981088。2016年9月9日 河北新報ニュース http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201609/20160909_43024.html

このような事件は過去にもあり、保険会社はコンプラの徹底や日々の管理強化で再発防止しますと言いつつもまた事件が起きているのです。

しかし、そもそもどうしてこんな事件が起こるのでしょうか?

それは↓

現状の保険営業の在り方に問題があるのかと思う

保険の新規契約の営業においては現状、新規顧客は営業マン個人の営業努力(要はマンパワーとか人間力)に頼っている部分があり、見込み客の発掘や顧客管理に対しては、営業マンそれぞれ個人のアナログ的な手法やノウハウで個人差が大きく、同じ支社の仲間内でも深くは突っ込んで聞かない部分があります。

(保険の営業は基本的に個人事業の完全歩合制の給料体型であるため、ここのノウハウは秘密にしたい部分でもあるからです)。

そして↓

保険営業は基本的に完全歩合制なのが後押ししているのかとも思う

歩合制なので個人の営業成績が直接、毎月の給料に反映されます。つまり、新規顧客を開拓し続けないと、生活すら難しい仕組みになっています。それが故に、生命保険の営業社員は一獲千金を夢見て入社するも、ほとんどは1~2年の早期で退職せざるを得なくなっているのが現状です。

退職者に聞くと、セールスや提案力よりも、見込み客を見つける=新規顧客を開拓することが最も難しかった、と言います。

つまり↓

新規顧客の開拓が難しいからこそノウハウを開示しにくい

それが結果的に新規顧客管理が個人任せになり、組織としてのチェック機能が甘くなるのです。

架空の顧客と面談してても実際には分かりにくい

新規顧客へも基本的に一人で訪問するので架空の顧客と面談してても実際には分からないのです。※契約者であれば、個人情報や顧客管理は確実に実施されますが、見込み客に関しては、管理が甘いのが現状です。

よって営業マンのマンパワーによるところが大きいので↓

契約後の保険証券も営業マンから手渡しが可能なので、偽装できなくはない

保険証券もカスタマーセンターの郵送ではなく、営業マンからの手渡しも可能なので、プリンターで偽装できなくはないと思います。

あとがき:同様の被害がまた起きないよう契約者ができる対策は?

保険は事故等がなければ使わないものです。

だから契約者が自発的に問い合わせするまで気付かないこと。今回も被害者がコールセンターに電話するまで何年も発覚しなかったのもその理由です。

追記:この記事を書いた後、2017年7月にソニー生命でも同様の手口で横領事件が起きています。

同様の被害がまた起きないよう契約者ができる対応策として、 契約者ができる対策4つ として、対策を考えたので、ぜひご覧下さい↓↓

ソニー生命で横領事件!?事件の内容と契約者ができる対策4つを考察した

契約者自身が賢くなりましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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